数々のカレーを生み出した鈴木その子
リクエストに応えて白いカレーも開発
ごはんを美味しく食べられる総菜として何種類ものカレーをつくった鈴木その子
鈴木その子がスタッフや取材陣にふるまったカレーが人気を呼び、後に黄色いカレーとして完成したという逸話をご存じの方は多いことでしょう。鈴木その子のカレーの原点は、生家で親しんだカレーでした。
当時の家庭のカレーは、小麦粉とカレー粉のルウによる素朴な味わい。市販のカレールウの多くには、口どけをなめらかにするための油脂が使われていますが、味噌汁のようにさっぱりしたカレーをめざしていた鈴木その子は、油脂を加えず調理しています。
油でコーティングされていないじゃがいもは崩れやすいので、煮込みません。肉から出る脂、肉や野菜のアクを丁寧にお玉ですくいます。師範台と呼ばれた調理台で、大鍋に入った200人前のカレーを、鈴木その子自らボートのオールのような木ベラでかき混ぜる姿は、トキノ会便り編集長の瀧本によると「真剣勝負そのもの」でした。
英国でさまざまなカレーを食した経験を生かした個性豊かなこだわりのカレー
鈴木その子が英国滞在時代に出会ったさまざまなカレーをもとに生まれたのが、レストランや店舗で行列をつくったウィズボーンチキンカレーやタンドリーチキンカレーです。
インドやバングラデシュが英国領だったという歴史的経緯から、実は英国にはカレー店が多く、名だたるカレー店を巡って研究したのです。
熱狂的人気を博したカシミールカレーは、鈴木その子自身が有名インド料理店で食べた味を、バングラデシュの料理人を雇って再現するほどこだわったもの。今でも懐かしく思い出す方が後を絶ちません。
美白の女王として知られた鈴木その子を象徴するのが、白いカレーです。多くの取材を受ける中、リクエストにお応えする形で、スパイスの効いた大人向けのカレーを驚くべきスピードで完成。記者やタレントの方々にふるまいました。皆様を美味しい料理で楽しませて喜ばせたいという鈴木その子の姿勢がよく表れたエピソードといえるでしょう。
ターメリックやパプリカパウダーを使わず限りなく色を抑えた「白いカレー」
SONOKOがお届けする「白いカレー」も、白色に限りなく近づけたスパイシーなカレーです。色味を抑えるために、カレーの代表的なスパイスであるターメリック(うこん)やパプリカパウダー、色が目立つブラックペッパーを使わずに仕上げたのが最大の特徴。
バランスよくブレンドしたのべ1 1 種類のスパイスに、隠し味として白味噌を加えることで、ただ辛いだけでなくコクと奥行きのある風味に。ルウの色を濃くしないために、豚もも肉を選び、余分な脂身を取り除いた後でスライスし、さらにボイル加熱して脂を落としています。
SONOKOでは現在、辛口派の方に好まれる「クリームカレー」や「タイレッドカレー」、お子様にもご好評の「マイルドチキンカレー」など、9種類のカレーを展開しています。そのどれもが、植物油や不要な添加物を加えず、ソースに色を付けるカラメル色素なども使わず、スパイスと素材の味を最大限に生かしています。
お好みやその日の気分に合ったカレーで、ごはんを美味しくお楽しみください。
白いカレー
創業者のレシピが生きた味