太陽が昇る前に沖へ出て収穫し
丁寧な洗浄を繰り返して出荷するわかめ
三陸の荒波にもまれた風味豊かな肉厚わかめ
鈴木その子が提唱した食事法を受け継ぎ、SONOKOでは風味にも品質にもこだわったわかめをご用意しています。
現在お届けしているのは、気仙沼を中心とした三陸地方産。朝の港に水揚げされたばかりのわかめを手にすると、その肉厚さと深い色に驚かされ、さっとお湯にくぐらせただけでもごちそうになるほど絶品です。
この美味しさをできる限りそのまま味わっていただけるよう、きっと皆様が想像される以上の手間ひまをかけてお届けしているSONOKOのわかめについて、詳しくご紹介します。
地球温暖化や後継者不足で深刻な減産
近年のわかめ漁を語る上で欠かせないのが、収穫量の減少です。
SONOKOのわかめの生産地である気仙沼を中心とする三陸地方では、種を手で巻きつけた糸を6月頃に用意。10月になると種糸を挟んだロープを海に下ろし、芽が出てきたら海面近くにロープを上げて光合成を促します。
寒い年は種つけを早めればよいというわけではありません。水温が15℃の頃にロープを下ろし、4℃の冬場を経て7~8℃の春先を迎えるという条件の中で十分に成育期間をとるのが、美味しく育つ理想の環境なのです。
ところが昨今は地球温暖化により成育時期がずれる年が多く、人手不足も深刻で、三陸地方における収穫量は減少の一途を辿っています。
種付けから出荷まで驚くほど多くの人の手を経て出荷
わかめの収穫が始まるのは厳寒の12月。太陽が顔を出すと波が起きるので、漁師さんはまだ暗い早朝から船を出します。
沖に浮かぶ漁船に冷たい海風が吹き付ける中、漁師さんは海底のほうへと成長したわかめを引き上げ、鎌で一株ずつ手刈りします。
収穫したら、熱した海水でボイルした後、冷却を繰り返し、海水と同じ温度にまで下げます。
このとき使うのは、ポンプでくみ上げてろ過し、さらに紫外線の力で殺菌された清浄な海水です。
ろ過装置と紫外線殺菌装置を搭載したポンプでくみ上げた海水で穫れたばかりのわかめをボイル
次に、塩に漬け込んで脱水したら、手作業で茎と葉に切り分けながら、食感がよくない部分や海産物にはつきものの小さな異物を除去。
さらに、強い水流で回る海水の力で微細な付着物を飛ばし、タンクに張った海水の中で手洗いし、最後に目視検品をするなど、細心の注意を払って「生わかめ」になります。
「乾わかめ」の工程はまだ続き、裁断したら最後に真水で洗い、熱風で乾燥。軽量の付着物を吹き飛ばすために強い風を当て、色彩選別などの厳しい確認を経てからようやく出荷に至ります。
食感のよくない部分や異物を手作業で除去した後も洗浄やチェックを繰り返して出荷
肉厚で美味しいだけでなく、すぐに調理できる便利なSONOKOのわかめは、昼夜を問わない漁師さんの苦労と生産者さんの緻密な作業のたまもの。風味を生かして調理した「茎わかめ煮」もどうぞご賞味ください。
シャキシャキ塩蔵わかめ
生わかめ
使いやすさが好評の一品