海草類が苦手な方でも海苔なら食べやすい
鈴木その子が好んで使った風味豊かな海苔
多くの皆様がご存じのとおり、鈴木その子は昔ながらの和食を推奨し、海苔やわかめ、ひじきなどの海草類を頻繁に使っていました。海草類はヨードや食物繊維が豊富なうえ、ほとんどカロリーがありません。
中でも海苔は海草類が苦手な方でも食べやすく、〈ごはんと海苔〉の組み合わせこそが健やかな美しさへ導く組み合わせであると説いていました。
ですが、暗い色合いの海草類は品質の見分けがつきにくく「海苔であればカラダにいい」と思う人が多いことを鈴木その子は危惧していました。
そこで、吟味を重ねて自らが納得した海苔だけを選び、製造工程も厳しく管理。そうしてお届けできるようになったのが、海草類独特のクセが少なく磯の香りあふれるトキノのりでした。
当初は小袋タイプでしたが、あまりの美味しさから大人気となり、大袋タイプが登場したほどです。
続けて鈴木その子が手がけたのが、海苔を使った佃煮、おにぎりやお寿司に欠かせない板のりです。
どれもごはんを美味しく食すのに欠かせないお供として皆様に愛された逸品。自身の食事も、朝のおかずのメインは板のり、昼は海草類や小魚をおかずにしていたことを著書に記しています。
噛めば噛むほど美味しいサクサク食感の「トキノのり」
SONOKOが現在お届けしている「トキノのり」も、以前と同じばらのりタイプ。四角く成形する前の状態の原料を乾燥させました。
機械で粉砕していないため原草の破壊が少なく、旨み成分や栄養成分の流出が最小限に抑えられ、海苔本来の風味が生きています。
袋を開けた瞬間から磯の香りを感じられ、品質の高さを体現するような目にも美味しい濃色。丼からパスタまで幅広い料理と相性がよく、料理にひとふり入れるだけで格別な風味に。噛みごたえがあるので、口さびしいときにつまむのもおすすめします。
海苔は異物が多くつきがちですが、ふるいや金属探知機に加えて人の手による選別で、異物除去を徹底しています。
素朴な素材の「トキノ海苔の佃煮」と色つやも風味も口どけもよい「板のり」
「トキノのり」でおつくりした「トキノ海苔の佃煮」は、粉砕せずに干しただけの海苔を使い、しょうゆや砂糖、寒天などのシンプルな素材で、海苔の味わいを生かしながらやさしい甘辛さを加えました。
ごはんが進む佃煮として、長年にわたりご好評をいただいています。
有明海産の「板のり」は、色つや、風味、口どけの点でバランスのとれた海苔だけを選別。
低温でじっくり乾燥させた後、工場で出荷のたびに高温で焼き上げ、風味のよい品をお届けしています。
検品基準も厳しく、厚みが均一で穴の少ない、寿司用として使われるほどのグレードです。
お寿司といえば、鈴木その子はお寿司をよくふるまっていたことから、親しい人に「お寿司の君」と呼ばれていたという逸話が残されています。レストランのコースの最後にお出ししていた巻き寿司も評判を呼んでいました。
鈴木その子の海苔へのこだわりや数々の言葉を思い浮かべながら、毎日の食卓で風味豊かなSONOKOの海苔をご賞味ください。