吟味した素材、手間ひまかけた加工技術の工夫で「不要な食品添加物不使用」の安全な食品を食卓へ
SONOKOでは、創業時から「不要な食品添加物は不使用」という食品ポリシーを守り続けています。食品添加物の分類などが変化する中でも変わらないSONOKOの食品づくりへのこだわりを食品担当の宇都宮に聞きました。
SONOKOが考える食品添加物
一口に食品添加物と言ってもその分類は複雑です。現在、食品添加物は、食品衛生法に基づき厚生労働大臣の指定により、大きく4つに分けられています。過去に合成添加物といわれていたものの多くが指定添加物となり、既存添加物、天然香料、一般飲食物添加物のほとんどが天然添加物と言われていたもので(下表参照)、以前より棲み分けが難しくなっています。 例えば、天然由来のにがりを使った豆腐も、無添加のように聞こえますが、実際には、にがりの成分である塩化マグネシウムが指定添加物のため、添加物不使用とはいえないのです。
食品添加物の分類
指定添加物
食品添加物は、化学的合成品や天然添加物など製造方法の違いに係わらず食品衛生法第12条に基づき、厚生労働大臣が安全性と有効性を確認して指定した添加物でなければ、使用することができません。
既存添加物
長年使用されていた実績があるものとして厚生労働大臣が認めたものを「既存添加物名簿」に収載し、引き続き使用することを認めています。安全に問題のあるもの、使用実態のないものについては、名簿から消除されることがあります。
天然香料
りんごや緑茶、乳などの動植物から得られる着香を目的とした添加物で、一般に使用量が微量であり、長年の食経験で健康被害がないとして使用が認められているものです。
一般飲食物添加物
食品衛生法第12条では、「一般に食品として飲食に供されているもので添加物として使用されるもの」と定義されています。(例:オレンジ果汁を着色の目的で使用する場合/こんにゃくの成分であるマンナンを増粘の目的で使用する場合)
出典:東京都福祉保健局「食品衛生の窓」食品添加物の分類
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/shokuhin/shokuten/shokuten2.html
便利でも不要な添加物は使わず、手間と製法にひと工夫
多くの加工食品のように、大量生産や賞味期限を延ばすため、味や見た目を簡単に整えるため、価格を抑えるためなどの目的で食品添加物を使用することは、SONOKOでは皆無です。 例えば、蒸し鶏のガーリック風味。一般的なサラダチキンでは、しっとりやわらかな食感を出すためにリン酸塩を使用しているため、強く加熱殺菌しても食感は保たれます。しかしSONOKOではリン酸塩を使用しないので、同じように加熱殺菌すると硬くパサパサの蒸し鶏になってしまいます。そこで、SONOKOでは加熱の温度と時間にひと工夫。低温でじっくり蒸し、安全性も確保できる温度で何倍もの時間をかけて、素材の美味しさとやわらかさを引き出しています。
「不要な食品添加物不使用」の素材集め、製法に特化
ここ10数年の無添加ブームで、食品添加物を使用しない食品は増えていると思いますが、SONOKOの強みは約50年も前から、不要な食品添加物は不使用という食品ポリシーを貫いていること。長年のおつきあいをしていただいている取引先のメーカーもSONOKOのポリシーを良く理解してくれているので、情報や安心な素材を得やすく、食品添加物を加えずにつくる技術も優れています。 食品添加物は単品では摂取基準もあり、マウス実験などによるエビデンスもありますが、ひとつの食品に複数の食品添加物が使われていることもよくあることです。そして食品添加物の組み合わせは無限にあり、それらの人体への影響を1つひとつ検証することもできません。その点SONOKOの食品は、素材も製法も安心・安全。吟味した素材を用い、ひと手間もふた手間もかけて丁寧につくっています。そのこだわりをより多くの方にご理解いただき、健やかな毎日にお役立ていただけますとうれしいです。
食品担当 宇都宮 隆靖
長年、食品の品質保証などに関わってきた経験から、SONOKOの製品づくりに対する厳格な技術に感銘。その後SONOKO食品の品質保証に携わって、10年以上に。