《管理栄養士・健康管理士監修》
SONOKO 式「健康な体を作る」食養理論
3. じっとしてても体は一生懸命働いています。
3つのエネルギー
「基礎代謝」「食事誘発熱」「生活活動強度」
体を動かすというと、みなさん運動を思い浮かべがちですが、じっとしているだけでも体は生きるためにたくさん動いていることをご存知でしたか?
1日に必要な摂取カロリーとは、体を動かすために必要なエネルギーと定義できます。
皆さんは体を動かすというと、どうしても運動を思い浮かべがちです。
実際には生命活動を維持するために、大きなエネルギーが使われていることをご存知ですか?
心臓や臓器を動かし、肺を通じて呼吸をし、血液を循環させる、その活動を支える脳を働かせるなど、生命活動を維持するためには1,200Kcal~1,500Kcalもの大きなエネルギーが消費されています。いわゆる基礎代謝です。
1日の消費カロリーのほとんどが、基礎代謝として使われているのに、運動によるエネルギー消費にしか頭がいかない人が多いように思います。
基礎代謝は個人差があり、基礎代謝が高い体の人は、エネルギーを消費しやすい体といえます。
基礎代謝に加えて、エネルギーを消費するもの。それは食事誘発熱といわれるものです。
食事を摂ること自体が、咀嚼をし、消化をし、吸収するなどの活動を伴います。このような活動に伴い消費されるエネルギーを食事誘発熱(200Kcal~300Kcal)といいます。
そして最後に運動・生活活動によって消費されるエネルギー。まさにイメージしやすい体を動かす部分です。これは職業やスポーツなどによって個人差があります。
このように自分の体に必要なエネルギー量を考える際に、「基礎代謝」、「食事誘発熱」、「生活活動強度」の3つの視点が必要なことを理解してください。