《管理栄養士・健康管理士監修》
SONOKO 式「健康な体を作る」食養理論
1. 食べないダイエットがなぜいけないのか。
体重は落ちるけれども…
食べないダイエットは、やせるのではなく、やつれているだけです。だから肌がぼろぼろになったり、くすみやしわが急に目立つようになったりします。
食べないダイエットをすると、生命活動を維持するための基礎代謝に必要なエネルギー量を補うために、人間は体を作るたんぱく質を使って必要エネルギー量を捻出します。
細胞が正しく生まれ変わるための新陳代謝を削って、基礎代謝にエネルギーを消費するので肌のハリやツヤが失われてしまうことがあります。
体重は落ちるけれども、きれいにやせたのではなくて、やつれたという状態になってしまいます。
美しくスリムになりたいのに、体重は落ちるけど、やつれて老け込んでしまったら意味がありません。
カロリーだけにとらわれてしまって、少ない食事・低カロリーが良いと思っている方、食べることは「体を動かす(基礎代謝)」ことと「体を作る(新陳代謝)」ことを意識して栄養を摂らないと美しくきれいにはやせられません。
リバウンドをしやすい体に
一度、食べないダイエットをするとリバウンドをしやすい体になります。それは体を動かすエネルギーに変えるための代謝機能が低下するからです。
食べないダイエットをすると、確かに体重は落ちます。体重が落ちると、そろそろ前の食事量に戻しても良いかなと思うものです。ここで起こるのがリバウンド。
人間の体は約60兆の細胞で構成されています。一つ一つの細胞は、栄養をエネルギーに転換する代謝活動を行っています。
食べないダイエットでこの代謝活動を低下させる期間が長くなると、細胞が栄養をエネルギーに転換する力が低下してしまいます。栄養を使い切れなくなると、それは脂肪として蓄えられます。
これがリバウンド。体重を落とす前の食事量に戻すと同じ量を食べても太りやすい体になってしまいます。
リバウンドすると食べないダイエットをする。そしてまた代謝機能が低下して、食事をすると太りやすくなる。これを繰り返すと太ったりやせたりとバランスが崩れていきます。
食べる量がコントロールできなくなると過食や拒食といった摂食障害にまでつながることがあるので怖いことです。