元気の秘訣は腸にあり
40年前から推奨してきた
「海藻類」や「豆類」の秘密
便をつくるのは食物繊維ではありません。"もう一人の自分"がきちんと仕事をするから、腸内で便がつくられ、それを排出することができるのです。
便通を改善するために海藻類や豆類の体内へのとり入れ方を鈴木その子はことあるごとに諭し、独自の食事指導を40年以上続けました。
そして今、海藻類や豆類が、腸の働きを助け、"もう一人の自分"すなわち自律神経の働きも整えることがわかり、それらを毎日の習慣に取り入れる方が増えています。
腸が整うと、からだも肌も変わる!
消化・吸収・ぜん動運動など、腸の働きは自律神経がコントロールしていますが、腐敗した汚物(便)が腸の中にたまり腸内環境が悪くなると、自律神経が乱れてしまいます。
つまり、自律神経のためにも腸内環境を良くしておくことが大切です。
また、便秘や下痢で排泄が滞ると、腸内の悪玉菌が作り出す有害物質が皮膚のターンオーバー(再生能力)を阻害し、肌荒れやニキビ、肌のくすみなどを引き起こすこともあります。
腸の環境はお肌にも密接に関係しているのです。
「幸福」は「腸」からやって来る!
正確には、腸の中で誕生しているのは「セロトニン」「ドーパミン」といった幸福物質の「種」です。この「種」はどのように誕生するのでしょう?
それらの誕生には、腸内に住む「善玉菌」の働きが欠かせないと言われています。
善玉菌は、腸の中で必須アミノ酸が幸福物質の「種」へと変化することをサポートし、さらには脳にまで送り届ける働きも担っていると考えられています。
幸福感を味わうには、善玉菌が元気に働く、健康な「腸内環境」であることが重要なのです。
健やか美人への道腸内環境をよくするには?
腸内には100種類ほどの細菌が住んでいて、それらは、からだに良い働きをする「善玉菌(乳酸菌、ビフィズス菌など)」、からだに有害な働きをする「悪玉菌(大腸菌など)」、どちらでもないけれど、どちらかに変化もできる「日和見菌」の3種類に分けることができます。
腸の中では、常に「善玉菌」と「悪玉菌」が縄張り争いをしていて、「善玉菌」が元気で優勢になると、免疫力がアップして毒素や有害物質を排除する働きが高まります。
海藻や豆類など、
日本の伝統食は
いいことだらけ!
海藻や豆類を取り入れた日本の伝統食は元気な「善玉菌」を増やすことができると言われています。「善玉菌」のエサは海藻や豆類に含まれる水溶性食物繊維や、オリゴ糖です。エサが豊富だと、とうぜん「善玉菌」の数は増えて活発になります。毎日少しずつでも、それらの栄養成分を腸に届けてあげましょう。つまり、昆布を利用した昆布水やお惣菜、煮豆や炒り豆(福豆)などは毎日の食事に取り入れていただきたいのです。