トマトのパワーとリコピン
トマトの効能
トマトの赤い色素「リコピン」は、「カロテノイド」という色素栄養素のひとつで、「β-カロテン」の仲間です。
抗酸化力のある「カロテノイド」の中でも、「リコピン」にはビタミンEの100倍以上にもなる抗酸化作用が認められ、老化防止、活性酸素の消去、脂肪蓄積をケアする働きや、アルコール分解サポートの働きなど、驚くべき研究報告が世界中で発表され、近年急速に注目が集まっている栄養素です。トマトが赤ければ赤いほど含まれている「リコピン」の量も増えるので、自然に良く熟した真っ赤な夏トマトには、文字通り自然の恵みがたっぷりとつまっています。
紫外線 と「リコピン」
紫外線を浴びると、肌表面では炎症や表皮のごわつきが発生し、 肌内部ではシミのもとになるメラニン色素が大量に生成されます。
「リコピン」は、これらの紫外線ダメージすべてに有効な働きがあることが確認されています。マウスの実験では、紫外線によってできる赤みが軽減され、表皮のごわつきも抑制、生成されるメラニン量が減るなど、まるで日焼け止めを塗った時のような効果があるといわれています。
紫外線A波は真皮にまで届き、肌内部で活性酸素を発生させて肌にダメージを与えます。メラニンの生成も、活性酸素による刺激で活性化します。抗酸化(活性酸素対策)は、肌にも重要なテーマです。
リコピンの強力な抗酸化力は、美肌を維持するのにも有効です。
トマトパワーを思い知る、8つもの効能
紫外線対策
リコピンには紫外線による肌の赤みやごわつき、メラニン色素の発生を軽減する働きがあります。毎日のトマトで常に体内にリコピンを持っていることが、より有効な紫外線対策になります。
脂肪貯蓄
ケア
トママトに含まれる『13-oxo-ODA』という脂肪酸に似た物質が、肝臓で脂肪を燃焼させる働きのあるタンパク質をサポートし、中性脂肪を減らすことが明らかになっています。外気の暑さから、体の熱をつくりだす「基礎代謝」が低下する夏は、脂肪の蓄積がすすみやすい季節。夏こそトマトがおススメです。
美肌作用
トマトに含まれる食物繊維には腸内環境を整える働き、リコピンにはビタミンCと強い抗酸化作用があるため、同時に摂ることで美しい肌をつくるからだの働きがアップします。
疲労
サポート
なかなか抜けない疲れは、細胞の回復を妨害する活性酸素も原因の1つ。リコピンが活性酸素を取り除いてくれるほか、トマトに含まれるクエン酸やリンゴ酸が、エネルギー生産を促し、疲労の状態からの回復に有効に働きます。マウスの実験では、トマトジュースを運動前に飲むと、疲労度が軽減することが実証されています。
お酒分解
サポート
トマトは、アルコールの代謝酵素を活性化させ、アルコールの分解を促進する働きがあることがわかっています。トマトジュースとアルコールを同時に飲むと血中のアルコール濃度や体内に留まる量が平均で約3割減少、体内からのアルコール消失も50分早まることが研究で確認されています。
肌のハリ
サポート
活性酸素は細胞を傷つけ、シワ、たるみの原因になります。トマトには紫外線やストレスが原因で発生する活性酸素を除去してくれるリコピンや、コラーゲン生成を促進するビタミンCもたっぷり含まれていることから肌のハリをサポートし、老け顔の予防にもつながります。
エイジング
ケア*
年齢とともに、肌の状態や「からだの土台」には、様々な心配や悩みが発生します。トマトの栄養成分には、メラニンの悩みや肌のハリの悩みにも応えてくれるだけでなく、「からだの土台」がもろく、頼りなくなっていくのを防ぐ働きも期待できます。
*年齢に応じたケア。
むくみの
対策
トマトには利尿作用のあるカリウムが含まれています。暑いからといって水ものを多く摂取し、クーラーの効いた部屋で汗をかかずにいると、からだの水分は滞りがちになりむくみの原因になります。体内の水分を尿として排泄する助けをカリウムが行なってくれます。