手軽に毎日できる脳のアンチエイジング法
いくつになっても脳は鍛えられます
歩く事、考える事、判断する事、そして熟睡できるのも、すべて脳の働きです。先ずは、脳に負担をかけない食事や生活習慣が大事です。 さらに脳の専門家である加藤俊徳先生による脳のアンチエイジングの方法をお伺いしました。
睡眠不足、運動不足が脳の老化リスクに
エイジングとは、脳もカラダも肌もすべて蓄積作用が原因で起こります。特に脳の場合は、睡眠不足や不眠が認知症に直結すると考えられています。脳は睡眠中に、記憶の定着と老廃物の除去を行いますが、睡眠が短かかったり、深い睡眠がとれないと、どうしても老廃物がたまり認知症の引き金に。もう一つは、中高年の運動不足も認知症のハイリスクになるといわれています。これもカラダを動かさないことによる蓄積作用。肌も化粧品でお手入れするだけでは充分でなく、日々カラダを動かして、老廃物をためないように循環させる。そうするには、私がいうところの脳番地をまんべんなく使わないといけなくなります。特に運動系脳番地が弱いと、思考力が落ちてきます。
脳は昼間しっかり使い、夜きちんと休ませる
定年や現在のコロナ禍で家にいることが多くなると、朝から脳を活発に使わない人も多いと思いますが、これも老化の原因になります。睡眠中は休ませているところもあるので、朝起きたらしっかりスイッチを入れましょう。毎日午前中に、脳がフル回転する時間をつくることが大切です。昼間にまんべんなく脳を使った人は、夜にまんべんなく脳を休めることができます。昼間、だらっとして低空飛行な人は、夜も同じ。どんどん脳に老廃物がたまりやすくなるため、この負のスパイラルを絶てないと、誰でも老化してしまいます。そのためには、例えば食事は20時までにする、夜は7時間以上睡眠を確保する、朝起きたら散歩する、1日1時間は歩く、脳番地のトレーニングを行う、など。こうしたことを毎日続けることで、記憶力や元気なカラダが保てます。特に歩くことは、単に足腰に良いだけでなく、カラダ全体の血行促進になるので、とてもおすすめです。
脳のアンチエイジングにおすすめの習慣
- 脳を鍛える
- 起きたらストレッチを入れる
- 規則正しい生活
株式会社 脳の学校代表
加藤プラチナクリニック院長
日米の大学で脳の研究に従事後、2006年、脳を成長させるための健康医療事業に携わる㈱脳の学校を創業。脳番地トレーニングメソッドを開発、普及。近著『感情脳の鍛え方』(すばる舎)など著書多数。
株式会社 脳の学校代表
加藤プラチナクリニック院長
日米の大学で脳の研究に従事後、2006年、脳を成長させるための健康医療事業に携わる㈱脳の学校を創業。脳番地トレーニングメソッドを開発、普及。近著『感情脳の鍛え方』(すばる舎)など著書多数。